日本はこんなに平和なのに、どうしてなんだろう。

クリミア半島、という言葉を聞いても私が連想するクリミア戦争とナイチンゲールくらいのものでした。
それも、道徳の教科書にのっていたような、昔々の話だと思って素直な子供心にすごいなと素朴な感動を覚えた程度です。

今日のニュースを見て初めて、クリミア半島の場所を知りました。
ウクライナ南部のクリミア半島では、ロシアへの編入を問う住民投票が9割ほどの賛成を得たとのこと。
その強行を受けてEUが対ロシア制裁を発動、ニュースを見ていても、なじみのない地名や知識のない組織名などが頻出して、
ただはっきりとわかるのは、そこに平和がないということだけでした。

自分がもっと普段から世界情勢や今もどこかで戦争が起こっているという事実を見つめていれば、いまこんなに混乱することはなかったのかも知れません。

先日はヨーロッパにいるウクライナ人の女性のウクライナにいる弟とネットを介しての会話が放送されていました。
「まだ対外的には戦争は始まっていないことになっているけれど、中ではもう戦争だよ」という言葉が印象に残っています。
その言葉を今日のニュースをみて実感しました。

叫ぶ群衆と、武装した男たち、振られるロシア国旗。
それを見て私が連想したのは、不謹慎だと思われるかもしれませんが、宝塚歌劇団の舞台で見た「ベルサイユのばら」や「エリザベート」の革命の一場面でした。舞台の上で「ハンガリーに独立を」という叫びと共に振られる三色旗と、ニュースの中でウクライナの警察署の上で振られるロシア国旗が重なって見えたのです。

戦争や紛争は決して過去のものではないのだということを、改めて実感しました。この問題の平和的な解決をこころから望みます。